排尿時の痛み/違和感
排尿時の痛み/違和感は尿道炎の症状です。原因菌として、以下が考えられます。
①クラミジア
②淋菌
③マイコプラズマ・ウレアプラズマ
④トリコモナス
⑤ヘルペスウイルス
⑥アデノウイルス
⑦カンジダ
⑧一般細菌(大腸菌など)
※⑦、⑧は性感染症ではない場合もあります。
尿道から膿(透明、白、黄色、緑)
尿道からの膿は、尿道炎の症状です。排尿時の痛みや違和感を伴うことが多いです。膿の色には、透明、白、黄、緑の4種類があり、色の種類である程度の原因菌の推定は出来ます。しかし、混合感染があったり菌の量で膿の色も変わってくるので、膿の色のみで原因菌を確定は出来ません。
①透明
クラミジア、マイコプラズマ・ウレアプラズマ、トリコモナス、ヘルペスウイルス、アデノウイルス、一般細菌(大腸菌など)
②白
クラミジア、淋菌、カンジダ、一般細菌(大腸菌など)
③黄
淋菌、一般細菌(大腸菌など)
④緑
淋菌
陰部皮膚の赤み/かゆみ/白いカス
陰部皮膚の赤み/かゆみ/白いカスは、亀頭、包皮、陰嚢、陰毛部に炎症がある時の症状です。下記の疾患が考えられます。
①亀頭包皮炎
②梅毒
③性器ヘルペス
④ケジラミ症
⑤疥癬
⑥陰部湿疹
⑦その他皮膚疾患(開口部形質細胞症、扁平苔癬、紅色肥厚症など)
※⑤は性感染症ではない場合が多いです(稀に性行為によって感染します)
※⑥、⑦は性感染症ではありません
陰部のできもの/はれもの
陰部のできもの/はれものは、下記の疾患が考えられます。
①梅毒
②性器ヘルペス
③尖圭コンジローマ
④性器伝染性軟属腫
⑤疥癬
⑥軟性下疳
⑦炎症性皮膚疾患(毛嚢炎、炎症性粉瘤)
⑧正常な構造(フォアダイス、真珠様小丘疹症、包皮腺)
⑨その他(傍外尿道口嚢胞、陰茎縫線嚢胞、脂肪種、外傷)
※⑦、⑧、⑨は性感染症ではありません
全身にアザ/斑点がある
ぶつけた覚えなどないのに全身にアザ/斑点がある場合、下記の疾患が考えられます。
①梅毒
②HIV
喉の痛み/違和感
風邪かと思っていたけどなかなか治らない喉の痛み/違和感は、下記の疾患が考えられます。
①クラミジア
②淋菌
③梅毒
④マイコプラズマ・ウレアプラズマ
⑤ヘルペスウイルス
⑥アデノウイルス
⑦カンジダ
※⑦は性感染症ではない場合もあります
倦怠感/発熱
倦怠感/発熱は、下記の疾患が考えられます。
①B型肝炎
②C型肝炎
③HIV
症状無し
性感染症に罹患しているのにも関わらず、症状が全く無い場合があります。症状が無いと感染を広げてしまう可能性が高まるため、思い当たる行為があり心配な場合は、下記の性感染症の検査をおすすめ致します。
①クラミジア(尿、のど)
②淋菌(尿、のど)
③梅毒
④マイコプラズマ・ウレアプラズマ(尿、のど)
⑤HIV
その他
急性前立腺炎(頻尿、残尿感、便秘、下腹部不快感、発熱など)、急性精巣上体炎(精巣の腫れ・痛み、発熱など)、直腸炎(排便時疼痛、血便など)、慢性前立腺炎(長時間の座位によるもの)などが性感染症と関連のあることがある(関連がない場合もあります)病気です。